ROSÉ

韓国発のグループ、BLACKPINKのメンバーとして2016年にプロの道へ進んだROSÉは、一度聴けば彼女だと分かる個性的な声と、柔らかく優雅なダンスに定評がある。ソロ活動では自身の音楽スタイルを最大限に発揮できる楽曲を連発して、早々にヒットチャートの常連となった。 韓国人の両親の下、ニュージーランドで生まれ、学生時代にはオーストラリアでも過ごしたROSÉ。英語と韓国語に堪能で、その甘く艶のある歌声と、時にアンニュイな雰囲気をまとった歌唱もオンリーワンの輝きを放つ。その特性を生かしたファーストソロシングル『R』（2021年）は高く評価され、世界各地でヒットを記録した。R&Bテイストの独創的な歌い方は一時期、BLACKPINKの所属事務所の先輩であるパク・ボムとの共通点を指摘する声があったが、誰かを参考にしたわけではなく、プロデビューを目指していた時期に試行錯誤を繰り返す中、いつの間にか自らのスタイルを確立したものだ。 その後、YGエンターテインメントとの個人契約を終えた彼女は、THE BLACK LABEL、アトランティックレコードと契約を締結。ソロデビュー以来、3年9か月ぶりに新作を出すことを明らかにした。そして2024年12月に初のフルアルバム『rosie』をリリース。収録曲すべての作詞、作曲に彼女が参加して話題を集め、中でも先行公開された「APT.」は、ブルーノ・マーズとコラボレーションした軽快かつ陽気なナンバーで、世界中のチャートを席巻。二人が共演するコミカルなミュージックビデオも追い風となり、同年のK-Popシーンを代表する一曲となった。 ROSÉの歌声に引かれるアーティストは多い。韓国の実力派シンガーたちからも共演アーティストとしての熱い視線が注がれる中、「APT.」の大ヒットを受けて世界中に人気が広がったその存在は無限の可能性を秘めている。成功は音楽シーンだけにとどまらない。数々の広告に出演し、グローバルブランドのアンバサダーに就任するなど、ビジュアル面でもトップクラスの人気を誇るROSÉは、K-Popの枠に収まらない新たなポップアイコンとしての姿を見せてくれるだろう。