堂本剛と堂本 光一、それぞれが音楽的センスを伸びやかに発揮したサードアルバム。「僕らは愛の花咲かそうよ」と歌う「フラワー」をはじめ、大きな愛をテーマにした楽曲が多く、ミレニアム前夜の1999年、ざわめく世界にやわらかな明かりを灯した。セカンドアルバムに続き、本作でも2人が自ら手掛けたソロ楽曲を収録。光一のソロ曲「Peaceful World」ではゴスペルを思わせる壮大な響きに包まれて平和への祈りを歌い、剛のソロ曲「さまざまな愛」では重厚なギターロックで同時代を生きる同志たちへ熱いメッセージを送る。「全部だきしめて」はテレビ番組でKinKi Kidsと共演した吉田拓郎が番組のテーマソングとして制作した楽曲で、2人は吉田拓郎特有の語るような歌い方をしっかり踏襲しながら、自分たちらしさも交えて歌っている。ファンキーな「ふらいんぐ・ぴーぷる'99」は伸びやかなハイトーンが印象深く、後に剛が繰り広げるファンクプロジェクトの兆しが見える。